精神的な虐待でもある「モラハラ」とは?
精神的虐待
モラハラと聞くとみなさんはどのようなイメージを思うでしょうか。相談をしてくれる人たちの話を実際に聞くと、モラル・ハラスメントといった優しい言葉ではくくれないような話が多くあります。精神への過度な暴力がモラハラですので、嫌がらせやデリカシーがないといった程度では考えて欲しくありません。
モラハラは精神への暴力であり、ターゲットとなるのは恋人や配偶者だったりと身近な人が多いです。そして、職場でも先輩や後輩といった関係性の中にも精神的にダメージを与えるような行為はモラハラになります。
モラハラの加害者
モラハラの加害者は自分の行動全てが正しいと勘違いしてしまっていることが多く、ターゲットが自分の意に沿わないことをすると間違っていると決めつけて精神への攻撃をします。人はお互いのことを理解してそれぞれで多種多様な関係性を築きますが、一方的に自分が関係性を築きあげようとします。
「お前の行動には価値がない」「全員お前のことを頭おかしいと言っている」などといった言動があり、全てにおいてターゲットに責任を押し付けたりするような行為が見られます。
モラハラの被害者
モラハラの被害者には共通して誰かに責められたりすると何も言えなくなってしまうタイプの人です。これは責任感があって争いごとを避ける傾向がありますので、最終的に責められてしまうと自分が悪いといった考えに向かってしまいます。
モラハラの被害者は責められたりすると相手に対して感情をぶつけるのではなく、自分に対して「どうして自分はダメなんだ」とマイナスの感情をぶつける傾向があります。これは加害者がこのようなタイプの人を見極めてモラハラをしているということもあります。
モラハラ被害者はさらにこういったことを日常的に繰り返されてきたことから、モラハラの被害を受けているといった自覚がなくなっていることがあります。自分が悪いと考えてしまっていますので、責められることでさらに自分の自信がなくなってきてしまい、本来自分が悪くないことでも悪いと思い込んでしまいます。
最終的にどうなるか
モラハラの被害を受け続けていることで、徐々に心が壊れていきます。モラハラは精神への暴力ですので、そのダメージは一定を越えると身体的な影響と同じように壊れてしまいます。
逃げられない状況の中で自分の行動一つ、そして自分の存在や人格までも全否定され続けると、無気力になってきてしまいうつ病や自殺願望といった精神の破壊につながります。過度のストレスは身体的にも影響を与えますので、モラハラを受け続けてしまうことは非常に危険なことです。